イマジネーションが蘇る 美しい絵本の世界



子どものころ大好きだった絵本は何ですか?

久しぶりに思い出の1冊を手にとってみると、心の奥にそっとしまって忘れていた大切なキーワードが蘇るかもしれませんよ。蟹座にある太陽や水星は、魚座にある木星や海王星と調和的なアスペクトを作り出す時期です。社会の常識や責任で凝り固まってしまった厚いベールを外し、自分の中にある優しく柔らかな感性に意識的になりましょう。とりとめなく想像力を働かせていくと、自然とほほが緩るんでいるのがわかるはず。


今回は、先日91歳で亡くなった絵本作家エリックカールさんの作品の中からおすすめの3冊をご紹介します。


The Very Hungry Caterpillar はらぺこあおむし


1969年に書かれ、今でもなお人気が衰えていないエリックカールの代表作。

一度は目にしたことがある絵本ではないでしょうか?

月の光をうけて葉っぱの上に小さな卵が生まれるところからお話はスタートします。翌日、太陽と共に小さいあおむしが生まれます。おなかがペコペコなあおむしは、月曜日にリンゴを一つ、火曜日には、なしを二つ、、、、というようにいろいろな物を食べて、最後には美しい蝶になって飛んでいくというシンプルなお話です。

オーストラリアの小学1年生はこのお話を学校で習います。カラフルな絵本なので色の名前を覚えたり、曜日の名前を覚えたり、数を数える要素も含まれていて繰り返し読むことで語彙が自然と増えていきます。そして、物事の順番(シークエンス)、生命のサイクルも学べます。

1冊の本で子供の成長にあわせ、読む楽しみが増えていく知育絵本です。

オージーだけでなく、世界中で翻訳されている絵本なので、誰でもこの本を見たら、小さいころ家族に読んでもらった思い出、キンディーの先生、初めての学校生活を懐かしく思い出すはず。


Papa, Please Get the Moon for Me パパ、お月さまとって




オーディオブックやYoutubeでの読み聞かせ、電子書籍など、絵本のスタイルも多様化してきましたが、この本は絶対に手にとってペーパーブックで読んでもらいたい、ワクワクするしかけけ絵本です。

作者が娘さんに「お月さまとって」と言われたことを思い出しながら描いた絵本だそうです。

主人公は一人の女の子。手が届きそうに見える大きな満月なのに、届かない。そこでお父さんに「お月さまとって」とお願いします。

どうしようか考えたお父さんは、ながーい、ながーい梯子をもって高い山のてっぺんまで行きます。このながーい梯子を描くのに通常のページではおさまらずにページが見開きになる仕掛けがしてあります。そして、お月さまへの梯子をかける時も上に見開きのページになる仕掛けが。さらに、お月さまに到着したときに、月の大きさを表現するのにまた仕掛けがあります。開けるたびに、期待が高まります。

さあ、とれるかな?と思ったところで、お月さまは「毎日小さくなっていくのでその時に来て」というのです。女の子が毎日空を見上げ観察すると月がどんどん小さくなっていきます。そして、一番小さくなった時、お父さんが月をとってきてくれました。月と一緒に遊び、踊り、そして月を空に向かって投げたとき、月は空に戻っていくというストーリー。

毎日の月の満ち欠けと空を見上げることの楽しさを教えてくれる1冊です。


Draw Me a Star  おほしさまかいて!



絵描きの少年が頼まれるまま絵を描いていくストーリー。

一番最初に頼まれたのは太陽。その後、木を描き、その隣にまるでアダムとイヴのような人間、お家、、、と続いていきます。少年はやがて大人になり色鮮やかな虹や動物を描きます。そして、最後は夜空を描きます。その時には、絵描きの少年は白いひげのおじいさんになっていて、星につかまって空に飛んで行ってしまうのです。ちょっと切なくなりますね。

このお話の中で星の描きかたが詳しく紹介されているのですが、私たちが通常よく描く五芒星☆ではなく、八芒星の描き方です。この星の描き方は小さいころドイツ人のおばあちゃんに教えてもらった星だそうです。あとがきの中で、星の絵かき歌とその時の思い出も紹介されていました。おばあちゃんと一緒に星を描いた記憶は作者の絵描きとしての原点だったんでしょうね。



人々を魅了する星型について





Draw me a starで紹介された星の描き方は、日本ではあまり馴染みのないものですね。古代より星の形はシンボルとして使われることが多く、今でも人々を魅了する幾何学模様です。

五芒星、六芒星、八芒星、についてご紹介します。


五芒星 

日本人に一番馴染みのある形ですね。

人間が両手両足を広げた形を表すともいわれており、ミクロコスモス(人間)や統合を象徴する形です。火、風、水、土という4つの元素を統合して、5大元素の人間が出来上がっていると考えられています。

デザインとしては、国旗やエンブレムに用いられることも多いですね。フリーメイソンのエンブレム、モロッコやエチオピアの国旗、日本では長崎市のマークとして採用されています。

映画「ダヴィンチコード」でも、この星の形を巡ってストーリーが展開していき、オカルト的な視点から悪魔を連想させるなど、今でも人々の関心を集めるシンボルです。


六芒星

三角形が二つ組み合わさってできる星の形です。上向きの三角形と下向きの三角形が重なったこの形は、「ダビデの星」としてイスラエルの国旗にも用いられていますね。

ご存知のように宗教的な論争の多い地域で大切にされているシンボルになるため、複雑な歴史背景や、シンボルに対する認識があります。

数秘で6は、愛と奉仕の数としてとらえられており、自分の持っている能力を誰かのために使うというという意味も持ち合わせています。


八芒星

古代より人々は、天と地は照応しあっていると考えていました。そのため、聖人(ブッダやキリストなど)が誕生する時には、彗星の出現や遠くの恒星がひときわ輝くと信じ夜空を眺めていました。このような特別な星が「ベツレヘムの星」と呼ばれ、クリスマスツリーの一番上につける星としても知られています。

タロットカードの17番目の大アルカナは「星」ですが、そこに描かれているのも八芒星です。日本語でも、「期待の星」や「憧れの星」など、これから向かっていく目標の例えとして「星」という言葉が使われていますね。また、「希望の星」という言葉は、夜空に輝く星が旅や航海の中で、迷わないように進むべき方向を照らしてくれることからできた言葉です。



星の形の違いが分かるようになると、文学作品や、映画、日常の中で使われているデザインやロゴについて自然と興味が出てきますね。特に、世界の国の国旗には星のデザインを取り入れているところが多いです。国により、形が違うので、国旗の由来など調べてみると新しい発見があるかもしれませんね。


大人になって読み返す絵本の世界は、子供のころにはわからなかった奥深さや作者の思いに気づかせてくれます。短くわかりやすい文と、子供を惹きつけるカラフルな絵の中に巧妙に織り込まれた未来への希望を発見する時、思わず目頭が熱くなってしまうこともあります。お気に入りのブランケットを膝にかけ、ちょっと多めにはちみつを入れたロイヤルミルクティーを用意して大好きだった絵本を手にとってみてください。温かく愛で包まれていた幼少期の自分を取り戻し、心地よいイマジネーションの世界に浸ることができるでしょう。ハートウォーミングな時間は心と体と思考をゆるめる極上の癒しになるはず。




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