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私が大切にしていること~蟹座の新月に寄せて

もうすぐ、蟹座で新月を迎えますね。

ゴールドコースト晴れているので、部分日食を子供と一緒に見ようかなと思っています。



さて、今回の新月ですが、ちょうど私のネイタルの土星の上で起こります。


土星は、成熟した老師のような天体。

土星がうまく使えていると、内なる目的とつながり、自分の立ち位置を知り、そして道を示すことができると言われています。


そこで、今回新月によせて、私が占星術を教えるときに大切にしていることを書いてみようと思います。


私は、小学校に上がる前からオーストラリアに来る直前まで、書道、茶道、華道を習っていました。

【道】がつく習い事って、必ず師となる先生がいます。

そして、長い年月かけて、自分の成長とともに体で覚えていくもの。

息をするのと同じ感覚で、自然に体が動くまで何度もくり返します。

先生は、それぞれのレベルに合わせて、さらなる次の段階へ導いてくれる存在。

例えば、茶道なら、幼稚園の時なんて、簡単な袱紗捌きや、お茶の飲み方、点て方、お盆手前くらいです。毎週お菓子を食べるのが楽しみで通っていました。

小学校の頃になると、季節の移り変わりにあわせて、作法が変わること。

高校生の頃になると、お道具や歴史のこと。

大学生になると、人をもてなすという事。一期一会の意味など。

私のレベルに合わせて、たくさんの引き出しと、気付きを用意してくれていました。

学べば学ぶほど、深くなる世界なんです。

教科書はありません。

だから、ある時、先生が教えてくれたことをメモしておこうとノートを持って行ったことがあります。

そうしたら、先生は、ノートに書いて覚えるものではないのよと教えてくれました。


その時、初めて口伝という事を学びました。


カバラ数秘でも、生命の樹でも、占星術でも、何千年も歴史があるものは親から子へ、師から弟子へ、そしてその弟子が師まで成長し、そして新たな弟子をとって。。。。

そうやって、脈々と受け継がれてきたものだと思います。


深い関係の中で、学び受け取り、自分の感覚に落とし込んでいくものだと思います。

だから私は、ライブでの授業を行っています。

その時の天体の動き、目の前にいる生徒さんの理解度、それにあわせ授業をします。


どうしても都合がつかず、録画視聴になる場合には、必ず、補講で別の時間をとり質問を受け付けるようにしています。


最近では、メディアの発達で、本や無料の動画や、ブログなどで、たくさんの方が占星術のことを書いています。

学ぼうと思えば、そういったもので情報はとれます。

だけど、それで一人で学んでも、使えるものにはなりません。

そこには、蟹座があらわすように、お母さんと子供が幼少期べったりと過ごし、その中で情緒を発達させ、日々のことを学んでいくように、結びつきが必要になるからです。

水の要素の中で、つながり、そこで共感し、深い学びが得られるのだと思います。


また、これは教員としての経験からですが、自分が上で、生徒が下。

知っている人と、知らない人。

という構図を作らないという事が大切です。

常に、一緒に考える。

知識を教えるけれども、同時に教えているほうも学んでいるという事を意識しています。


おごりが出た時点で、人の成長は止まります。


自分だけのオリジナル、個性化という事がもてはやされる現代ですが、ほんとの意味での個性をはき違えてはいけないなと自分に言い聞かせています。


そして、最後に、私は占星術を教えるときでも、日本人学校で授業をするときでも、自分の頭で考えられる生きる力をつけることを一番大切にしています。


学んだことを生かせるように、そしてきちんと次の世代につなげていけるように育てていくことを何よりも一番大切にしています。


蟹座が意味する、育む、育てるという事は、長い歴史のつながりの中で、受け継いだものを時間をかけてつないでいくことだと思います。


占星術に興味を持ってくださった皆さんが、宇宙の叡智を自分の人生の中で活用できるように、これからも謙虚な姿勢を忘れずに、自分自身も日々勉強し、成長の中で伝えていく努力をしていきたいなと思います。


蟹座の新月で気持ちが新たになりました。


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