ZENは日本語でいうところの「禅」ですが、英語ではちょっと違った捉え方もされています。
しっかりしている、きちんとしている、丁寧、地に足がついている、何があっても動揺しない、受け流せる、心穏やか
こんな意味を表す時にもZENという単語が使われることが多いです。
私の感じる ZENをこれから不定期に書いていこうかなと思います。
初回は、大好きな 龍安寺です。
先日、日本に帰国した際に、訪れてきました。
「石庭」が有名ですよね。
エリザベス女王が絶賛したことで、世界中の人たちが注目することになったそうです。
石が全部で15個あるのですが、どこから見ても、全ての石を見ることができなくなっています。
15といえば、満月は十五夜。そう、全てがそろっている、満ち足りた完璧な数字なのです。
確かに、庭には全てがそろっているはずなのに、全部は見えない。
私は、この庭に「人」そのものを感じます。
人は生まれた時から、その人らしさが全て完璧に備わっています。
占星術でいうところのネイタルチャートです。
私から見ると、このチャートはどの人も素晴らしい。
でも、そこを見ることなく、他人と比べたり、世間の常識にとらわれたりして、何か自分には足りないものがあると思いがちです。
そして、より良い自分になるために、悩み、努力する。
石庭の中で、1箇所だけ全ての石を見渡せる場所があるそうです。
その場所は、4本目の柱の少し後ろ。
注:この写真は20歳の柱の近くから撮りました。
柱は手前から、20歳、40歳、60歳、80歳と言われているそうで、それぞれの場所で石庭の見え方も変わってきます。
80歳の柱を超えて、1歩下がった場所から、全体をひいて眺めてみると、全ての物事がようやく見えてくる。
80歳を超えて、ようやく本当の自分らしさがわかるのかもしれませんね。
私は、23歳の時、オーストラリアに出発する直前にこのお寺に初めて来ました。
20代で見えていた景色と、40歳を超えた今見えている景色は、また違ったものでした。
座って庭を眺めながら、自分らしさについて考えた時間でした。
つくばいについて書こうと思いましたが、長くなりすぎたので第2弾で書きます♫
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